恋愛両立
「今日は大人しく寝かせてやれよ。」
耳の傍でテツの声がした。
「うるせーな。わかってるよ」
昼のこともあって偉そうには言えないけど。
「お前も仲直りちゃんとしろよ。」
テツを睨む。
「へいへい。」
そういうと背を向け歩いていった
あれからギクシャクしてるテツとアズ。
揉め事起こすたび俺を巻き込むのを止めてほしいよな。
なんて思いながら、白い早紀ちゃんの腕に手を回す。
柔らかいいい匂いが鼻をくすぐる。
膝の裏に腕を回し、ゆっくり抱き上げた。
スヤスヤ寝息が途切れない。
よっぽど疲れたんだろうな。
「おやすみ敦君。早紀ちゃん疲れてるみたいね。ゆっくり休んで。」
抱き上げてすぐ律子さんがそう言う。
「はい。おやすみなさい。」
律子さんにそう言うと、早紀ちゃんを連れて食堂を出た。