─暴走族のお姫さま─
あたしたちは溜まり場につくと
二階の部屋に行った。
きっとみんなそこにいる。
──ガチャ…
ドアを開けると
案の定、奏と那緒と叶と…
久しぶりに見る姿があった。
【南谷さん!!】
あたしが口パクで言うと
南谷さんはあたしに
気づいたのか振り向いた。
「おっ、奈菜!!
元気にしとった?」
【はい!!】
あたしは大きく頷いた。
【あれ?どうしたん?
風邪引いてん?】
あたしの声が出ないことを
風邪だと思っている南谷さん。
南谷さんは何も知らない。
だから南谷さんは何も
悪くないんだ。
だけど
あたしの胸はズキズキと
傷が響いていた。