†Orion†〜Nao's Story〜


翌朝、いつものようにお父さんがキッチンで慌しく働いていた。

あたしのお弁当に、家族全員の朝食作り。



「……おはよう」


「おっ、一番のりだな、奈緒」



朝、家族の誰よりも一番早く起きるのはお父さんで、あたしはいつも一番最後。

それなのに今朝は、お父さんに次いで珍しく早起きだ。

ピアスを開けられる嬉しさで興奮してしまったあたしは、昨日の夜まともな睡眠をとることができなかった。

まるで、遠足とか運動会前日の小学生みたい。



冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、コップに注いでいると、横でお父さんの視線を感じる。



「……なに?」



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