虹色箒星
取り残された俺はとりあえず天宮の震えが止まるのを待ち

「やっぱりここを出よう」

今ならまだ接点が薄い。
天宮のこの事をきっと橘さんはそれとなく説明してくれるだろうが、それは同時に思い出したくない記憶が広まるという事。
少なからずあの三人は次から天宮をそういう目で見る事になるだろう。
心の傷が深くなる前にここから消えてしまうという選択も無いとはいえないわけで

「私・・・」

震える声で絞り出すように言う。

「ここで働きたい」

決意する言葉とは裏はらに声は弱弱しかった。

「逃げるんじゃなくって、前に進みたいの」
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