―愛束縛―
「鈴 天気が良いからミーを連れて海に行こっか?」
「うん」
鈴は少し笑顔になった
この海に来るのは 何ヵ月ぶりだろう
鈴自体 家から出るのが 一ヵ月ぶりぐらいだった
鈴はミーを抱いて海を歩いた
「ミーちゃん」
相変らず鈴は俺には 話さない
まだ少し肌寒い
「鈴 寒くない?」
「うん…」
少し海辺を散歩する
「少し…寒いね」
鈴から腕を組んで来た
俺は驚いた
少し震える鈴の右腕
次第にその震えもおさまる
「鈴 寒いから帰ろうか?」
帰ろうと車に向かった時だった
「太一…愛してる」
俺は涙が溢れてきそうになっていた