君のとなり―昼休みの屋上で―
「そうですけど・・・。」

「あ、あの、順番決めとかあるんで・・・。
一緒に来ていただけますか・・・?」



私達より先輩なはずのに、なぜかすごく腰が低い人だ。
おまけに翔は身長が高いため、下手すれば兄妹に見えてもおかしくない。



「わかりました。
じゃあ、後でな・・・。」


寂しげに言いながら、翔は歩いていった。






「あ。あの・・・山下千秋くんも・・・参加者ですので・・・一緒に来ていただけますか??」

「え!?千秋、あんた誰に告白すんの!?」





まさに般若の形相。
そんな表情で、美夏は千秋を思いっきり睨み付けた。






「あっあの・・・山下くんは告白される側です。」



なぜか実行委員の人がびくびくして美夏の問いに答えている。



「えっ♪俺告白されんの!?
ラッキ・・・・・・・・・さて、行ってこようかな。」



一瞬喜びに満ちた顔をした千秋だったが、再び美夏に睨み付けられて、そそくさと翔の後を追って歩いていった。







「ったくもう・・・。
てゆーか、結局女2人になっちゃったね・・・。」

『フフッ、そだね♪
じゃあ・・・行こっか?』




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