君のとなり―昼休みの屋上で―
右手にはジュース、左手には綿菓子。






・・・そして何故か私の手には、焼きそば。




「おいし―♪
やっぱ普段食べるより学園祭で食べるほうがおいしく感じるね。
あ、はるか!焼きそば食べさして♪」

『・・・は―い。』





そう、このジュース、綿菓子、焼きそばは全部美夏のものだ。

3つのものを2つの手で持つことは不可能なので、私が焼きそばを持っているわけだ。



「な―んか他においしそうなもの売ってないかなぁ~?」

『・・・・・』








美夏は・・・かなりの《お祭り大好き人間》だ。

お祭りになると普段の大人っぽい雰囲気など関係なしにかなりテンションが上がる。



その姿は・・・









まるで酔っ払いだ。





「ねぇねぇ、はるかは何処行きたい―?」

『・・・何処でもいいよ。
美夏は何処行きたいの?』

「ん―・・・じゃあ・・・♪
あそこのホストクラブっ♪」



美夏が指差した先は―――――







2年E組。







――――――――――――

《裕のクラスは何やるの??》
《俺のクラスは―・・・ホストクラブだった気がする。》



< 81 / 104 >

この作品をシェア

pagetop