君のとなり―昼休みの屋上で―
大人っぽい雰囲気を演出するライト。
壁は一面真っ黒。
そこには、普段教室として使っているとは思えないような光景が広がっていた。
「わぁ―・・・TV見てるみたぁ―い・・・。
なんか本格的だねっ、はるか♪」
『ほんとに・・・すごいね。』
雰囲気に圧倒されている私と美夏に、1人の案内係らしき人が声をかけてきた。
「お客様、2名様でよろしいでしょうか??」
「はい♪」
「では・・・こちらの中から御指名ください。」
そう言って案内係の人が手で示した方向に顔を向けると、そこには、10人程の顔の写真が飾られていた。
No.1・・・ユウ。
いつもの暖かい目じゃない。冷えた、暗い海の底のような目をしている裕が写っていた。
「ね、はるか。
このユウって、神崎裕だよね?」
『・・・だね。』
「へぇ―♪
前見た時はわかんなかったけど、何気にかっこいいし・・・この人にしてみよっか!すいません、この人にします♪」
『えっ、ちょ、美夏!??』
私が『No』と言う前に、美夏は案内係の人を呼んでしまった。
「あ―・・・申し訳ございません・・・。ユウはただいまイベントの準備でこちらにはいないもので・・・。」
苦そうな顔をする案内係と、残念そうな顔をする美夏。
そして・・・
無表情を装いながらも、内心ホッとしている、私。
「じゃあ仕方ないか・・・No.2の人でいい?」
『うん。全然いいよ♪』
私達の会話にホッとしたのか、案内係は営業スマイルを取り戻して、
「では、ご案内いたします♪」
と、私達を席へ誘導した。
壁は一面真っ黒。
そこには、普段教室として使っているとは思えないような光景が広がっていた。
「わぁ―・・・TV見てるみたぁ―い・・・。
なんか本格的だねっ、はるか♪」
『ほんとに・・・すごいね。』
雰囲気に圧倒されている私と美夏に、1人の案内係らしき人が声をかけてきた。
「お客様、2名様でよろしいでしょうか??」
「はい♪」
「では・・・こちらの中から御指名ください。」
そう言って案内係の人が手で示した方向に顔を向けると、そこには、10人程の顔の写真が飾られていた。
No.1・・・ユウ。
いつもの暖かい目じゃない。冷えた、暗い海の底のような目をしている裕が写っていた。
「ね、はるか。
このユウって、神崎裕だよね?」
『・・・だね。』
「へぇ―♪
前見た時はわかんなかったけど、何気にかっこいいし・・・この人にしてみよっか!すいません、この人にします♪」
『えっ、ちょ、美夏!??』
私が『No』と言う前に、美夏は案内係の人を呼んでしまった。
「あ―・・・申し訳ございません・・・。ユウはただいまイベントの準備でこちらにはいないもので・・・。」
苦そうな顔をする案内係と、残念そうな顔をする美夏。
そして・・・
無表情を装いながらも、内心ホッとしている、私。
「じゃあ仕方ないか・・・No.2の人でいい?」
『うん。全然いいよ♪』
私達の会話にホッとしたのか、案内係は営業スマイルを取り戻して、
「では、ご案内いたします♪」
と、私達を席へ誘導した。