君のとなり―昼休みの屋上で―
会場が盛り上がる中、司会者が話をすすめた。
「みなさん、今年のイベントはみなさん知っての通り告白祭です!
そこで、今回の告白祭について説明したいと思います。」
発声練習でもしたのかと思うくらいに大きく、滑舌の良い声で司会者は続ける。
「ルールは簡単。好きな相手に自分の思いをぶつけてください。
ただし、相手が不快に思うような行為は決してしないでください。」
「・・・好きな相手に不快な思いさせたら、告白台無しじゃんね?」
私が思っていることを、美夏はそのまま代弁してくれた。
「では告白祭、始めます!!
まずは告白されるラッキーな人から出てきてもらいましょう。
1人目は・・・2年A組、山下千秋さんです!!!」
観客からの歓声を受けながら、舞台袖からさっそうと千秋が出てきた。
小麦色の肌に、すっとした鼻。少し吊り上がった目。
背が高くて、黒に近い茶色に茶色のメッシュが入っている長めの髪を、ワックスで遊ばせている。
ルックスに関しては良いほうなので、千秋が告白されるのもわからないわけではなかった。
「・・・あんのナルシスト。」
・・・隣である意味の熱気を感じ、口には出せなかったが。
「みなさん、今年のイベントはみなさん知っての通り告白祭です!
そこで、今回の告白祭について説明したいと思います。」
発声練習でもしたのかと思うくらいに大きく、滑舌の良い声で司会者は続ける。
「ルールは簡単。好きな相手に自分の思いをぶつけてください。
ただし、相手が不快に思うような行為は決してしないでください。」
「・・・好きな相手に不快な思いさせたら、告白台無しじゃんね?」
私が思っていることを、美夏はそのまま代弁してくれた。
「では告白祭、始めます!!
まずは告白されるラッキーな人から出てきてもらいましょう。
1人目は・・・2年A組、山下千秋さんです!!!」
観客からの歓声を受けながら、舞台袖からさっそうと千秋が出てきた。
小麦色の肌に、すっとした鼻。少し吊り上がった目。
背が高くて、黒に近い茶色に茶色のメッシュが入っている長めの髪を、ワックスで遊ばせている。
ルックスに関しては良いほうなので、千秋が告白されるのもわからないわけではなかった。
「・・・あんのナルシスト。」
・・・隣である意味の熱気を感じ、口には出せなかったが。