君のとなり―昼休みの屋上で―
「では、山下さんに告白する方々に登場していただきましょう!!どうぞ―!」
「・・・方々?」
美夏が眉を寄せた。
舞台袖から2人、女の子が出てきた。
1人は、ロングの黒髪のキレイ系、もう1人は、背が小さい、フワフワした茶髪の女の子だ。
どちらかと言えば正反対の2人なのに、共通していることが1つだけあった。
それは・・・2人とも、恋する「女の子」の顔をしていることだ。
「え―・・・言い忘れておりましたが、その人に告白したいという希望者が複数だった場合、みなさん同時に出て来てもらうことになっています。」
壇上で緊張していた2人だったが、観客の声に背中を押されて、告白を始めた。
先に順番を決めておいたらしく、背の小さい女の子が1歩前に出る。
「あ・・・あの、私、1年C組の川岸雪(カワギシユキ)って言います。
ずっと・・・ずっと前から山下先輩のことが好きでした。付き合ってください!」
そう言ってペコリとお辞儀をすると、川岸さんは1歩下がり、次にキレイ系の女の子が告白を始めた。
「私、2年B組の西山志歩(ニシヤマシホ)って言います。
山下くんを好きな気持ちは誰にも負けません。付き合ってください。」
自信があったのか何なのか、西山さんは堂々と告白をした。
あとは、千秋が答えを言うだけだ。
「さ―て・・・こんなに美少女2人に告白された山下さん、お答えをどうぞ!」
ギュッ・・・
ふと手を握られて、そちらを見ると、さっきの態度とは正反対に不安そうな顔をする、美夏の姿があった。
なんだかんだ言いながらも不安だったのだろう。
いまにも泣きそうな美夏が、私には微笑ましく思えた。
「・・・方々?」
美夏が眉を寄せた。
舞台袖から2人、女の子が出てきた。
1人は、ロングの黒髪のキレイ系、もう1人は、背が小さい、フワフワした茶髪の女の子だ。
どちらかと言えば正反対の2人なのに、共通していることが1つだけあった。
それは・・・2人とも、恋する「女の子」の顔をしていることだ。
「え―・・・言い忘れておりましたが、その人に告白したいという希望者が複数だった場合、みなさん同時に出て来てもらうことになっています。」
壇上で緊張していた2人だったが、観客の声に背中を押されて、告白を始めた。
先に順番を決めておいたらしく、背の小さい女の子が1歩前に出る。
「あ・・・あの、私、1年C組の川岸雪(カワギシユキ)って言います。
ずっと・・・ずっと前から山下先輩のことが好きでした。付き合ってください!」
そう言ってペコリとお辞儀をすると、川岸さんは1歩下がり、次にキレイ系の女の子が告白を始めた。
「私、2年B組の西山志歩(ニシヤマシホ)って言います。
山下くんを好きな気持ちは誰にも負けません。付き合ってください。」
自信があったのか何なのか、西山さんは堂々と告白をした。
あとは、千秋が答えを言うだけだ。
「さ―て・・・こんなに美少女2人に告白された山下さん、お答えをどうぞ!」
ギュッ・・・
ふと手を握られて、そちらを見ると、さっきの態度とは正反対に不安そうな顔をする、美夏の姿があった。
なんだかんだ言いながらも不安だったのだろう。
いまにも泣きそうな美夏が、私には微笑ましく思えた。