君のとなり―昼休みの屋上で―
司会者から手渡されたマイクのスイッチを入れた千秋は、ペコッとお辞儀をした。
「まずありがとう♪
2人ともめっちゃ可愛いね♪すっげぇ嬉しい。」
美夏は私の手を握る自分の手に、さらに力を入れる。
「でも・・・ごめんなさい!
俺、彼女いるし、そいつと別れる気もないから。」
そう言った千秋の目は、真直ぐで、澄んでいて。
まるで、教室の窓から見える、夏の空みたいだった。
―――「ば~かっ!!なぁ~にが≪2人ともめっちゃ可愛いね♪≫よ!!もうちょっとまともなこと言えない訳!?」
「は!?ふざけんじゃね―よ!!
・・・・・安心しろよ。お前には一生言わないからさ♪」
「何よそれ!?しかも音符いらないわよ音符!!」
千秋が観客席の方に戻ってきて早々言い争いを始めた2人。
でも、千秋は気付いていたのだろう。
美夏の目の縁が、赤くなっている事に。
口では喧嘩をしながらも、美夏を見つめる千秋の目は・・・優しさ、そのものだった。
『やっぱり・・・2人とも仲良いね♪』
「「よくないっ!!!」」
『・・・・・』
「まずありがとう♪
2人ともめっちゃ可愛いね♪すっげぇ嬉しい。」
美夏は私の手を握る自分の手に、さらに力を入れる。
「でも・・・ごめんなさい!
俺、彼女いるし、そいつと別れる気もないから。」
そう言った千秋の目は、真直ぐで、澄んでいて。
まるで、教室の窓から見える、夏の空みたいだった。
―――「ば~かっ!!なぁ~にが≪2人ともめっちゃ可愛いね♪≫よ!!もうちょっとまともなこと言えない訳!?」
「は!?ふざけんじゃね―よ!!
・・・・・安心しろよ。お前には一生言わないからさ♪」
「何よそれ!?しかも音符いらないわよ音符!!」
千秋が観客席の方に戻ってきて早々言い争いを始めた2人。
でも、千秋は気付いていたのだろう。
美夏の目の縁が、赤くなっている事に。
口では喧嘩をしながらも、美夏を見つめる千秋の目は・・・優しさ、そのものだった。
『やっぱり・・・2人とも仲良いね♪』
「「よくないっ!!!」」
『・・・・・』