君のとなり―昼休みの屋上で―
「・・・ん?おいはるか。あれって去年の準ミスじゃね??確か・・・今の3年。」

『・・・え?あの人3年なの!?
・・・背ちっちゃいから1年だと思ってた。』

「・・・お前、驚くとこそこかよ。『何あの女!?ムカつくぅ~!!』とかないわけ?」






なんだか気持ち悪い千秋はほっといて、私はその準ミスとかいう女の子をジッと見てみる。






・・・なるほど。
確かに美少女といった感じだ。







「無駄よ、千秋。私だってはるかが嫉妬するところ見たことないもの。」




何気なく失礼な事を隣で言う美夏。





『嫉妬』がわからないわけではない。
ただ、その『嫉妬』という感情が、自分の心に浮かび上がってこないのだ。






ただ、それを言っても伝わらない気がして、私は聞き流したふりをした。








「さぁ、では順番に告白していただきましょう!どうぞ―!!」




司会者の声で、1番左の人から1歩前に出た。
見覚えがある2人のうちの1人だ。





「2年C組の、角田です。えっと・・・付き合ってください!」



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