君のとなり―昼休みの屋上で―


ザワザワ・・・
少しずつざわめき始める会場。




1つ1つの声を拾ってみれば、それは人によって全く異なるものだった。



「え―、なにあれ―・・・。」
「でもかっこよくない?」
「いやいや、ちょっと言い過ぎだろ。」
「ちょっとおもしろいんだけど・・・。」





一方、告白した女の子達はあまりの言葉に唖然としている。








そんな女の子達に見向きもせずに、裕は舞台からゆっくり降りていった。


そして、会場を出るために観客席のほうへ歩いてくる。



何故か裕の進む先は、観客がみんなで道を作るようにサイドに寄っていた。












そんな中、1つの声が裕の足を止める。



「神崎!」





―――――翔の声だ。



< 96 / 104 >

この作品をシェア

pagetop