恋・したい
「最後の晩餐ってことで」

由宇の自宅のリビングで少し遅めの昼食が始まった。

『いいの?こんなに豪勢で…これって今晩のおかずじゃあ…』
「いいの、頂きます!」

早速ステーキにかぶりつく由宇に私も遠慮しないで頂く。彼とはどうしたのか聞きたいけど聞けない…
ポテトサラダを飲み込み、ポタージュに手を伸ばしたら

「りゅうちゃんには理解してもらえなかったんだ」

ごっくんと喉が鳴った。

「せっかく決まったのに辞めて放浪しても仕方ないって。先の事考えろって。俺は由宇の一番じゃないのかって。悩んで…悩んで決心してから打ち明けたのに非難しかしなかった」

語尾が震えた。

「由宇のやりたい事…理解してくれてるって思ってたのに…、応援してるってゆってくれたのに、なんで…?」

椅子から立ち上がり黙って由宇を抱きしめた。いつもしっかりしてる由宇が弱音吐くなんて見た事なかったから。
幼子が母親に甘えて泣くような由宇をただ優しく、優しく抱きしめた…
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