恋・したい
『うう~ん……、もっとぉ』

散らかり放題のリビングには、アルコールの匂いが充満している。
ワイン、ビール、日本酒、各リキュール類の空ビンが床に散乱、そしてテーブルの上にはコンビニ弁当やチョコにスナック菓子の残骸…

我ながらよくこんなに飲んだなあと他人事のように思う。
じゃなきゃまた泣いちゃうから
もう泣くのはやめるの
泣きながら歩いてて決めたから
泣かない
泣かないんだ

テーブルに頭を乗せたまま動けないでいる。
まずいな
飲みすぎた…
少しでも動いたらヤバい事になりそうな状況だな…
柚季にメールしなくちゃ…ならないのに



カタン

コツコツコツコツ…


半分機能を失った脳がドアから遠ざかって行く足音を微かに耳へとらえていた…
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