恋・したい
…り…ちゃ
りり…ちゃん…

遠くから私を呼ぶ声が聞こえてくる…
だれ…?

【莉梨愛ちゃん!】

ああ、大好きな声が私を呼んでいるんだ…
確かに聞こえる声に答えようと唇を動かし…

『ゆぅっ!?』

舌!舌が入って…
なんで――!?
ぺしぺしと腕を叩くと唇を離して荒々しく抱きしめてくる。

【電話しても出ないし!メールしても返事くれないし!ものすごく心配したんだから!!】

柚季の腕の中で小さな声で謝る。そのまま昨日の事をいっこ、いっこ話して自分の頭の中も整理していった。

『そういえばどうやって入ったの?』
【管理人さんに開けてもらったよ。無事でよかった】

ひょいと抱き上げソファに寝かせてくれて、荒れた部屋の片付けを始める。

【莉梨愛ちゃんの細い身体によくこんなに詰めこめるよね―。半分は胃で出来てるんじゃないの?】

私の好きな笑いかた
まん丸おめめが猫目になる
すっかり片付いて部屋が見違えるようになった。柚季が満足笑顔で私に茶色いペーパーバッグを手渡す。
< 210 / 244 >

この作品をシェア

pagetop