准教授 高野先生の恋人
評判のオムライスのお店は、ちょうどお昼のピークをすぎた頃で、
明るく広々とした店内は、ほどよく落ち着いていて居心地がよかった。
私たちはそれぞれわざと別のソースのものを注文して、
仲良く半分ずつ、二つの味のオムライスを堪能した。
食べながら、私がレポートの進み具合が順調であることを報告すると――
「僕の彼女は本当に聡明だなぁ」
彼は私に嬉しそうに微笑んで、ちょっと眩しそうに目を細めた。
「またそうやって……褒めすぎです」
「いいじゃない、本当なんだから」
「気をつけてください。あんまり褒められると死んじゃうんですよ?」
「あのね、詩織ちゃん、ウサギが淋しいと死んじゃうって話しはガセだからね」
「えーっ!」
ゆったりとした空気、のんびりとした会話、まったりとした寛ぎ。
この感じ――今年も相変わらずの“私たち”。