准教授 高野先生の恋人

「代わりと言ってはなんだけど、特別に羊の数を数えてあげよう」

「羊のくせに・・・」

「羊だからだよ、メェェ」

羊はそう言うと、よっこらしょっと山羊の体を今一度抱きなおして、

「羊が1匹・・・」

ほんとうの本当に、羊の数を数え始めた。

私の彼は、やっぱりちょっと変わってる。

「羊さんは悶々としないの?」

「こうして羊の数を数えるたびに、一つまた一つと“悶々”が消えるのですよ」

「除夜の鐘と煩悩ですか・・・」

「まあまあ。そうだ、チョコレートのお返しは何がいい?」

「え?」

「君が元気なときなら、縛るのも目隠しもやぶさかではないよ。何でもしてあげる」

「何、言ってんですか・・・」

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