准教授 高野先生の恋人
「クマ君の名前、君が考えてあげてね」
「うん。もう決めたよ」
「おおーっ、そりゃまた迅速な」
ほほうと感心したふうな口ぶりで、彼がニコッと小さく笑う。
「で、なんと命名を?」
「フランソワ」
「フランソワ?」
「うん。この間ね、DVDで見た映画に出てきた名前なの」
「どんな映画だったの?」
それは、フランス映画的フランス映画で、しかも、教師と女生徒の禁断の恋の物語。
「教師と生徒の悲恋モノだよ。先生はリセの哲学の先生で、女の子のほうは・・・」
「あーっ、見たことあるよ、それ。ええと、タイトルは・・・なんだっけかなぁ・・・?」
「“NOCE BLANCHE”」
「そうだ!『白い婚礼』だ」