准教授 高野先生の恋人

久しぶりに訪れたそのお店は、温かみのある居心地のよい雰囲気のままだった。

注文を済ませて一息つくと、寛行さんはポケットから何やら小さな包みを取り出した。

「はい、どうぞ」

「えっ」

彼に包みを差し出され、反射的に受け取りつつも、少し戸惑う。

「あの、これ・・・」

「おまけだよ。開けてみて」

可愛らしい花模様の小さな包みを丁寧に開いてみると・・・・・・

「ウサギだ!しかも白と黒が一人ずつ!」

中に入っていたのは、白いウサギと黒いウサギ、2匹のウサギのキーホルダーだった。

「レジのところにあるのって、何かこう、つい手が伸びて買っちゃうよね」

照れたように困ったように、彼は笑った。

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