准教授 高野先生の恋人

私は早速、バッグの中から鍵を取り出し、新しいキーホルダーに付け替えた。

「ありがとう!大事にするね」

これからは、この2匹のウサギが、彼に貰った大事な鍵の見張り番。


今日の寛行さんのネクタイは、誕生日に私がプレゼントしたもので、

ネクタイピンとカフスは、クリスマスにプレゼントしたものだった。

彼は本当に、私の期待を裏切らない人。

いや、違う・・・そうじゃなくて――

いつだって、期待以上の何かで私を驚かせてくれる人。

私は、ちょっと気になっていたことを、彼の回答に期待をこめて聞いてみた。

「あのね、寛行さん」

「うん?」

「フランソワ、いつから助手席に乗ってたの?着いてから座ったの?それとも・・・」

「ああ、それはもちろん大学を出てくるときからだよ」

回答は期待どおり、やっぱりだった。

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