准教授 高野先生の恋人
絶妙なタイミングで運ばれてくるお料理を、楽しく美味しくいただきながら、
寛行さんは、とっても興味深いおもしろい話を聞かせてくれた。
「これは田丸に聞いた話なんだけどね」
「田丸先生に?」
「そっ。ぬいぐるみが担う二つの大事な役割のお話だよ」
児童文学が専門の田丸先生だもの、子どもの遊びなどにも造詣が深いに違いない。
「クマとウサギはね、色々な動物の中でも特別な役割を持っているんだって。
クマはね、怖いものから子どもを守ってくれる強い味方の役割。
ウサギはね、強くはないけど子どもと一緒に怖がってくれる友達の役割なんだって」
「へぇー、知らなかった」
「もっとも、それが児童心理学やなんかの話なのか、それとも、
児童文学で、クマとウサギの描かれ方を考察した結果導き出された話なのか、
そのへんのことは、まったくわからないんだけどね、詳しく聞かなかったから」