准教授 高野先生の恋人

あのフランソワが、私を怖いものから守ってくれる強い味方とは・・・。

「寛行さんは、それで私に大きなクマさんをプレゼントしてくれたの?」

「いや、この話を思い出したのは買った後で、だよ。“そういえば・・・”ってさ。

プレゼントはね、普段自分では買わないようなものがいいなって思ってたんだ。

大きなテディベアにしたのは、それを抱える君を見てみたくなっちゃって、つい。

あっ、今度、君がフランソワに押しつぶされそうになってる写真、撮らせてね」

「押しつぶされそうな写真って・・・」

「けど、相性がよさそうでよかったよ」

「え?」

「君とフランソワのことだよ」

寛行さんて、ときどき不思議なことを言う。

そしてそれは、必ずいつも私の心を、和ませたり、楽しませたりしてくれる。

「割れ鍋に綴じ蓋、ですか?」

「僕ってクマ選びの才能があるのかも」

彼は自信ありげにそう言って、満足そうな笑みを浮かべた。

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