准教授 高野先生の恋人

お料理が終わって、あとはコーヒーとデザートだけになった頃。

ちょっと予想はしていたけれど、それは予想以上にもっと素敵なことだった。

テーブルに運ばれてきたのは、23本のロウソクが立ったバースデーケーキ。

“Joyeux Anniversaire!”

チョコレートで大きく書かれた、フランス語のオメデトウ!のメッセージ。

お店の人たちと寛行さんが、わざわざ歌を歌ってくれて、しかも・・・

歌のお終いには、そのとき居合わせた他のお客さんたちまで拍手でお祝いしてくれた。

祝福の拍手と言葉が入り混じる中、ロウソクの火を吹き消すと、さらに大きな拍手が。

かなりワインを飲んでいるのだろうけど、皆さんとても上機嫌で大はしゃぎ。

「すごい祝われっぷりだね」

「私、こんな誕生日は初めてです」

今日はびっくりすることばっかり・・・驚くほど、楽しくって嬉しいことがいっぱい。

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