准教授 高野先生の恋人

だいたい、その“先生と学生ごっこ”っていったいぜんたい何ですか!?って話だ。

「詩織ちゃんともあろう人が、愚問だね」

「はぁ?」

彼のしれっとした態度といったら、完全に開き直っているし・・・。

「ほら、“言うこと聞いたら単位あげてもいいよ?”っていうアレだよ、アレ」

「んなアホな・・・何言ってんですか」

なんかそれ、洒落にならないでしょ!!

「まあ、王道ってやつだね」

「現役大学教員の台詞とは思えない」

「バリバリの現役でーす」

「・・・・・・」

ときどき、寛行さんて本当に文学やってるのか疑わしいようなこと言っちゃうのだ。

「っていうか、その貧相な発想は何なんですか、嘆かわしい」

「えーっ、ダメ?」

「あしからず。単位なら間に合ってますから、どうぞご心配なく」

「あーあ、彼女が優秀ってのも、ときどき考え物だなぁ」


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