准教授 高野先生の恋人
彼の職場たるや、まわりは女子大生だらけなわけだけど、
基本的に私は寛行さんのことを全面的に信頼しきって安心していた。
寛行さんに限って魔が差すなんてことはあり得ない、と。
だけど、心配のしどころ?ってのは、まったく私の想定外に広範囲にあったのだ。
「こう言ってはなんだけど、たいしてイイ男でなくてもモテるんだよ、教員って」
えーと……寛行さん、それって暗に“僕もけっこうモテるんだよ”と?
「そうなの?」
「うん。“先生”って付くだけで、男の魅力が2割増し3割増し、みたいなね」
あぁ確かに・・・中学からずっと女子校だった私にはその状況が容易に想像できた。
フツーだったら箸にも棒にも引っかからないような男性教師が何故かモテたりしてた。
今思うと、あれって“先生”マジックだよなぁ、絶対に……。