准教授 高野先生の恋人
一方的に慕われちゃう教師側の気持ち、迷惑や精神的苦痛を伴う事情。
「君は学部生の頃あまり気づかなかったかもしれないけど、
僕ら男性教員はね、自己防衛策を考えて色々と危機管理をしているんだよ」
自己防衛策!?危機管理!?
「それはまた、ものものしいですね……」
「事実はどうあれ、もしも騒ぎにされたらこっち……教員は終わりだからね。
そりゃあ一応、調査委員会が事実確認の調査を試みたりはするけど、
結局は、シロにしてもクロにしても、どちらの証明も難しいんだよ。
だから、もらい事故に遭わないように巻き込まれないように注意するのが肝要なんだ。
電車で痴漢に間違われないように用心するのと似てるよね、まったく。
とにかく近づきすぎないことと、他人の目がちゃんとある状況で接することが重要。
研究室は出来るだけオープンにして、密室で二人きりにならないようにするとか、ね。
君が学部生の頃は、森岡だって君に対してそう接していたはずだよ。どう?」
「それは、確かに……うん、そうでした」