准教授 高野先生の恋人
ぐっすり眠っていた千尋ちゃんが元気な泣き声でお目目を覚ましたのは、
キッチンで、私が奥さんを手伝ってちょうど昼食の後片付けを終えた頃だった。
「龍ちゃーん!チロお願ーい!」
「ほーい!りょーかーっい!」
千尋ちゃんの泣き声は、森岡先生の頼もしい声のあとに程なく止んで静かになった。
「森岡先生、すごいパパぶりですね」
「そうなの。もうメロメロなんだから」
家事も積極的にやるようになって助かってると、奥さんは笑顔で教えてくれた。
「じゃーあ、チロのお世話は龍ちゃんたちに任せて、と。私たちはちょっと休憩!」
私と寛行さんがお土産に持ってきたチーズケーキは先生の奥さんのお気に入り。
ということで――
一仕事終えた私たちは二人でお茶にしましょうってことになったのだけど・・・・・・
奥さんは、いたずらっ子みたいな可愛い目をして私に向かって微笑んだ。
「鈴木さん、私に聞きたいこと、きっとたくさんあるんだよね?」
「・・・・・・!」
いきなりズバリと言い当てられて、私は思わず絶句した・・・。