准教授 高野先生の恋人
すぐ目の前にはチーズケーキと美味しいそうな香りと湯気のたつ入れたてのコーヒー。
そして、テーブルを挟んで向こうには、おっとりと頬杖をついた愛らしい女性が一人。
「うーん、やっぱり昔の彼女のこととか気になっちゃう感じ?」
「えと、なんていうか、気にならないといえば嘘になるというか・・・」
「そっかぁ。ぜーんぜん気にすることないと思うんだけどなぁ」
「張り合おうなんて不毛なことをしようってわけじゃないんですけど、ただ・・・」
そう・・・昔の彼女に負けたくないとか勝っていたいとか、そういうわけじゃない。
ただ、私が知り合う前の私の知らない彼の歴史に興味を持たずにいられないのかも。
どんな二人だって100%お互いのすべてを知りえることなど不可能なのに・・・
なのに、私は欲張ってそれを貪欲に欲しているのだ。