准教授 高野先生の恋人
森岡先生のことをご両親に話すタイミングを間違って苦労したという美穂さん。
そして、そんな美穂さんは結婚できるタイミングが訪れるのを、
森岡先生を信じて信じて、待って待って待ち続けた人でもあるのだ。
私はなんだかんだいって、結婚の時期の早い遅いに、どこか拘っているのだろう。
長く長くお付き合いして決めた結婚ほど熟考して決めた結婚に違いない、と。
だから、自分もそうあるべきだ、と・・・。
「鈴木さん、チャンスに後ろ髪はないって話、聞いたことある?」
「後ろ髪、ですか?」
「うん。あのね、チャンスってね、そしらぬ顔してつつーって向こうから来るの。
だからね、よ~く注意していないとそいつがチャンスだって見逃しちゃうってわけ」
「なるほど」
「しかもね、すれ違ったあとに気がついて慌てて振り返ってつかまえようとしても、
なにしろ頭の後ろがツルツルのピカピカだからね、掴みようがないって話」