准教授 高野先生の恋人

玄関でお出迎えしてくれた寛行さんは、まるで初々しい新妻?のようだった。

「おかえり!お疲れ様だったね。先にお風呂にする?それとも何か紅茶でも飲む?」

私の帰りを待ち遠しく望んでいてくれた彼が、とてもとても愛おしく、

「お風呂も紅茶もいいけど、まずは……」

「ん?」

「寛行さんがいいです」

そうして私は彼の背中に手をまわし、きゅっとぴたりと抱きついた。

「こんなのでよければいくらでもどうぞ」

「こんなのだなんて、そんな……」

「おかわり自由の君だけのこんなのです」

パジャマの上にぞろりと半纏を着た彼は、青森ひばの石鹸の香りがした。

「いい匂い」

「くんくん中?」

「ん。くんくん中」

私は彼にさらにぎゅっと抱きついて、その胸に思い切り頬をすりよせた。




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