准教授 高野先生の恋人

これがどういう状況なのか勿論わからぬわけがない。

「あの……」

私は心の動揺を誤魔化すように、往生際悪くあたふた視線を泳がせた。

「そうだ!電気、つけましょうか。ねっ」

「鈴木さん」

「えっ……」

スイッチへ伸ばした私の手が、阻むような彼の手にあっさりひょいと掴まれる。

壁際に追い詰められた私には、もちろん何処にも逃げ場がない。

「えーと、ですね……」

「僕の言いたいこと、わかりますか?」

すっかり小さくなってる私を、彼が意地悪く勝ち誇ったように覗き込む。

「まったく、君は。いたずらが過ぎます」

「えと……」

「そういう悪い子はお仕置きです」

「あっ、ん……っ!」

それは咎める言葉とは裏腹の、うっとりするような甘く優しいキスだった。

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