准教授 高野先生の恋人
カスガイの結婚は順当と言えば順当だった。
いきなり中国で相手を見つけて国際結婚!?なんてされたら仰天だけどそうじゃないし。
「コータローは?就職どうなったの?」
「ん?希望通りF市にある事業所に配属になってね。毎日楽しく通ってる」
「ふーん、そっかぁ。それはよかったね」
お相手の竹井浩太郎さんは、Y大の大学院をこの春無事に修了し就職されたらしい。
詳しくは知らないけど、竹井さんの専攻は機械工学とかそっちの方面だったと思う。
カスガイが3年、竹井さんが4年の学生時代から続いたカップルの二人。
ちなみに勝手ながら、私も竹井さんのことをコータローと呼んでいたりして。
もちろん、ご本人がいる前ではちゃんと竹井さんと言っていたけど。
それにしても、順当といえば順当、自然といえば自然とはいえ、
やっぱりカスガイの結婚報告は私にとって衝撃的だった。
なんというか、結婚しちゃうの?結婚できちゃうの?みたいな……。