准教授 高野先生の恋人

ほぼ時間どおりにバイトを終えた私は寛行さんのおうちへ向かった。

いつも土曜は診療所近くのコンビニまで彼がお迎えに来てくれるのだけど、

今日は彼、会議と新しく着任した先生の歓迎会があるとかでお出かけ中なのだ。

そんなわけで、私はドラッグストアに寄ってから一人でバスで帰宅?した。


カスガイのこと、バイト先であったこと、今日も話したいこと、いっぱいいっぱい。

鍋いっぱい豚汁を作ったり、アイロンをかけたり、忙しく家事をしながら彼を待つ。

8時半前に“今終わったよ”メールが来て、9時すぎに彼は帰宅した。

「おかえりなさーい」

「だたいまさなーい」

いつもと変わらぬへんてこりんなご挨拶。

二人だけの奇妙で楽しい、おかえりただいまのご挨拶。


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