准教授 高野先生の恋人

昨年、私が新入生として歓迎された?読書会には森岡先生も参加していた。

「森岡は君のことが心配だったんだろうね、きっと」

「え?」

「だってほら、あの読書会は新入生をいぢめる会みたいなものだからね」

「たしかに……」

“ざっくばらん”も“和気あいあい”も看板だけの実質ゼミと同じの読書会。

森岡先生は先輩方にチクチクやれれる私に助け舟を出しにきたようなものだった。

寛行さんは昨年は不参加だったけど今年は来ると言っている。

「君は“俺様先生”ってどう思う?」

「は?そうですねぇ、必要ないです」

「必要不必要の問題だろうか……」

「私んとこには“俺様”の需要はないと思っていただいてけっこうですよ」

今年の読書会もどうなることやらだけど、2年生の私はけっこう気楽なものだった。

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