准教授 高野先生の恋人
私と寛行さんは二人並んでベッドに浅く腰掛けた。
彼はフランソワを正面からしっかり抱っこしたまんま。
「僕のつまらない嫉妬、ヤキモチなんだ」
まるで私の存在は完全無視?で、あくまでもフランソワに語りかける寛行さん。
そう、今の私は詩織ちゃんではなくクマのフランソワ……。
「ヤキモチ?じゅえらすぃークマ?それは桜庭さんに関係あるクマか?」
寛行さんはその質問にこくんと一つ頷いた。
「桜庭君が本気で詩織ちゃんのこと好きみたいだから」
ええーっ!?いきなり何を???
「何言ってんですか!?あ゛、クマ……」
「だって、桜庭君ずっと詩織ちゃんのこと見つめていたんだ」
「それはきっと、真中君の司会ぶりが心もとなくて心配してくれていたから……」
「そうじゃないよ。桜庭君が見ていたのは真中君じゃなくて詩織ちゃんだよ。
詩織ちゃんが微笑み返したときの桜庭君の嬉しそうな顔、一目瞭然だよ」