准教授 高野先生の恋人

私と寛行さんは二人並んでベッドに浅く腰掛けた。

彼はフランソワを正面からしっかり抱っこしたまんま。

「僕のつまらない嫉妬、ヤキモチなんだ」

まるで私の存在は完全無視?で、あくまでもフランソワに語りかける寛行さん。

そう、今の私は詩織ちゃんではなくクマのフランソワ……。

「ヤキモチ?じゅえらすぃークマ?それは桜庭さんに関係あるクマか?」

寛行さんはその質問にこくんと一つ頷いた。

「桜庭君が本気で詩織ちゃんのこと好きみたいだから」

ええーっ!?いきなり何を???

「何言ってんですか!?あ゛、クマ……」

「だって、桜庭君ずっと詩織ちゃんのこと見つめていたんだ」

「それはきっと、真中君の司会ぶりが心もとなくて心配してくれていたから……」

「そうじゃないよ。桜庭君が見ていたのは真中君じゃなくて詩織ちゃんだよ。

詩織ちゃんが微笑み返したときの桜庭君の嬉しそうな顔、一目瞭然だよ」


< 267 / 324 >

この作品をシェア

pagetop