准教授 高野先生の恋人
とんかつメインの和食のファミレスで、ガッツリ食べたい私は思い切り悩んだ。
むむむむ!大海老フライにするべきか、ロースカツにするべきか、それが問題だ。
お品書きの二つの写真を見比べる私を、寛行さんは楽しそうに眺めていた。
「迷ってるみたいだね」
「うーん。悩ますぃー」
「両方頼んだらいいよ」
「えっ。だって……」
「二つ頼んでおかずを半分ずつ分け合えば、二人で二種類食べられるじゃない?」
「いいの?」
「うん、どうぞ。僕は、君が食べたい物が食べたいから」
なんか……ちょっと照れてしまった。
別に“君が(を)食べたい”などと妄想爆裂で聞き間違ったわけじゃあない。
ただ……二人っていいなぁって、幸せだなぁって、なんかしみじみ思っちゃって。