准教授 高野先生の恋人

のんびりすごすつもりが、帰省先での連休は思いのほか忙しく慌しいものとなった。

お父さんがいきなり日帰りで温泉に行こうと言い出したり、

お母さんと一緒に叔父さんの家へ就職の報告とお詫びに伺ったり、

なんだかんだで外出続きで、家でごろごろなんて時間はわずかだった。

そして、あっという間に5日になり、寛行さんが私をお迎えに(拾いに?)やってきた。

お母さんは上がってお茶くらい飲んでいけば?と勧めてくれたけど、

着く時間が遅くなるのもあれだからと私が丁重にお断りした。

だって、家に上がれば寛行さんにも気を遣わせちゃうし、長居させてしまうから。

お父さんとお母さんは、わざわざ車のそばまで見送りに出てきてくれた。

「しーちゃん、着いたらメールね」

「うん。あの、えと……お父さんもお母さんも、色々ありがとね」

照れくさくてなかなかちゃんと言えないけど、本当はいつだって感謝してるから。


< 297 / 324 >

この作品をシェア

pagetop