准教授 高野先生の恋人
寛行さんは私の考えをフムフムと熱心に聞いてくれた。
そして、“まいったね”って困ったように照れくさそうに笑って言った。
「うーん。そんな風に女の子から慎ましく言われたらさ、
男としては、ますます買ってあげたくなっちゃうんだけどね。
でも、もし君の考えを知っていながら半ば押し付けるみたいに買ってあげてもさ、
困惑させるばかりで、きっと喜んではもらえないんだろうね。
本当に大切なのは君の気持ちにちゃんと添えるかどうかってことだから。
……なーんて、まあ僕の独り言はさておき――
えーと、カモシカには詩織ちゃんからいただいた回答をしっかり伝えておきます、と。
んじゃ、この質問はこれでおしまい!ハイ、それでは次の質問、いいかな?」
寛行さん……。
なんか、すごく彼らしいなって思った。
男のメンツだとか、とりあえずの形式だとか、そんなことにはこだわらない。
そんな彼の“らしさ”って、とても思慮深くて素敵だなって、カッコいいなって……。
すごくすごく好きだなって、私は思う。