准教授 高野先生の恋人
さてさて、一難ならぬ一問去ってまた一問。
残り一つ、二つ目の質問はというと――
「続いて、プロポーズ(結婚の申し込み)についてお聞きします」
ほほーう、寛行さん……じゃなくて、カモシカめ、次はやはりそうきましたね、と。
なんとも予想どおりの展開に、心の中で私はひっそりくくくと笑った。
寛行さんは、しれっとした顔で淡々とカモシカからの依頼を遂行した。
「プロポーズは男性からして欲しいですか、それともあなた自身からしたいですか?
また、そのタイミングやシチュエーションに何か夢がありますか?
さらに、言って欲しい(または言いたい)台詞や言葉がありましたらお聞かせ下さい。
……だって」
「プロポーズ、ですか……」
「そっ。プロポーズ、だって」
「そうですねぇ。ふーむ……」
「どうで、しょうか……?」
「どうでしょうねぇ」
「答えて、いただけないのでしょうか?」
「まあカモシカの頼みでもありますし、ここは寛行さんの顔を立てて……」
「お願いします……」
「じゃあ……僭越ながらお答えしますね」
まったく……こんなやりとりをしてる私たちって、ほんっとしょーもないアホだ。