准教授 高野先生の恋人

私は、ちょっとどきどき、すごくわくわく彼にたずねた。

「あのね、寛行さん」

「うん?」

「それで……私はなんて答えるの?」

「もちろん“よろこんで!”って」

「で?」

「君は僕にぎゅっと抱きつくんだ」

「それから??」

「そして、僕は君を抱きしめながらこう言うんだ」

「何?なんて??なんて言うの???」

期待に胸が高鳴って、ついつい先を急かしてしまう。

彼はどんな愛の言葉をくれるのだろう?

だけど――

「“どっかの居酒屋みたいだね”って」

なーんじゃ、そりゃ!?

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