准教授 高野先生の恋人
ここは当然、断固抗議すべきところだろう。
“茶化すなんてひどすぎる!”って。
けれども、私は、ぽかーんぱやーん……。
彼のあまりにあんまりな台詞に脱力し、怒る気さえも失せていた。
むしろ、その調子っぱずれな感じに、逆に笑いを誘われて……。
「寛行さん、あのね」
「うん?」
こみ上げる笑いを堪えつつ、私は寛行さんのあんまりな話に乗っかった。
「そしてね、どっかの居酒屋呼ばわりされた私はこう答えるんです」
「なんて……?」
「“プロポーズ1つ頂きました!”って」
私はいいかげん耐え切れず、自分で言った自分の台詞に大爆笑。
「それ、海に向かって叫ぶの?」
「もう!寛行さん、調子乗りすぎ!」
「だよね」
彼もつられて笑い出し、私たちはじゃれあいながら、ころころけらけら笑いころげた。