准教授 高野先生の恋人
謎の調査員カモシカによる20代女性を対象にした結婚に関するアンケート。
私は婚約指輪も要らないし、プロポーズにロマンチックな演出なんかも望まない。
彼が、寛行さんが私を心から望んでくれたらそれで……もうそれだけで……。
だけど――
「私ね、やっぱり一つだけ夢というか希望というか……要望があるんです」
私は、ちょっぴり彼を困らせる楽しいおねだりを思いついてしまったのである。
「要望?」
「そう、要望です。あのね、予告状が欲しいんです、プロポーズの」
「へ?」
不思議そうに首をかしげる寛行さんに、私は再度同じ言葉を繰り返した。
「だから……予告状です、プロポーズの」
「予告状ってさ、キャッツアイが絵を盗みに行く前に送りつけるアノ予告状???」
「なんつう例えしてんですか……」
「いや、だってさぁ……けど、つまりその、そういうことでしょ?」
「まぁ、そういうことですかね」