准教授 高野先生の恋人
それは、予告状という名のラブレター。
二人の未来への夢や想いが綴られた、独身最後の、恋人時代最後のラブレター。
こんなおねだり、図々しくて厄介なことこのうえないのは百も承知だ。
けれども……
んなこたぁ、ちっともぜーんぜん気にしなくってもいいのである。
何故なら――
「まぁ貴重でも何でもないんですけど、一意見としてカモシカにお伝え下さいデス」
そう、これはカモシカが行うアンケートの一回答にすぎないのだから。
決して断じて、私が寛行さんに無理難題をふっかけているわけじゃあないのである。
「はいはい、この僕がしっかり伝えますとも。では、カモシカにかわって……」
寛行さんは、しゃあしゃあと話す私に微笑しつつアンケートを締めくくった。
「おつかれさまでした。これで質問はすべて終了です。
お忙しいところ、ご協力いただきまして誠に有難うございました。
なお、今回のアンケートで頂戴しました回答は貴重なご意見として、
愛する彼女に思い出に残るプロポーズをしたいと悩める男性諸氏の為に、
余すところなく、ガッツリ、ガツンと役立たせていただきます…………だって」