准教授 高野先生の恋人
ガッシリというよりは少々華奢な彼の背中。
だけど、私にとっては――
「あー、それにしても、この背中は本当にイイ背中だなぁ」
「それはそれは。“愛する彼女”に気に入ってもらえて何よりだよ」
あったかくって気持ちがよくて、頼もしくって安心できる、世界で一番イイ背中。
私は、彼の体にさらにすりすり頬を寄せ、くんくん鼻をこすりつけた。
「すごーく気に入っちゃったから、ずーっとココを依り代に憑いちゃおうかなぁ」
「おおーっ。僕、ツイてる男?なんて」
「疲れてる(憑かれてる)男?なんて」
「むぅぅ、それはなんか嫌だなぁ」
彼が笑う。
私も笑う。
二人でいると、どうしてこんなに楽しい気分になるのだろう。
一緒にいると、どうしてこんなに優しい気持ちになるのだろう。