准教授 高野先生の恋人
収容先?である寛行さんのうちへ向かう途中、食料調達の為にスーパーへ寄った。
「詩織ちゃん、食べたいものある?」
「ぃぃ……」
私は力弱くふるふると首を横に振った。
空腹であるのは感じていたけど食欲はなく、食べたいものが思いつかなかった。
「けど、何か食べないと。僕が適当に食べやすそうなものを買ってくるけどいい?」
「ぃぃ……」
今度はこくんと首を縦に振った。
「じゃあ、僕が戻ってくるまで、お利口に待っていてください。いいですか?」
「ぁぃ……」
寛行さんは、弱々しく返事をした私の頭をくしゃっと撫でると、
「ハイ、それじゃあ行ってきます」
さっと車を降りて、スーパーの入り口へ向かって足早に歩いていった。