准教授 高野先生の恋人
さあさあと急き立てられて、手洗いうがいをきっちり済ませて、パジャマに着替えた。
ベッドに入る前に、一応、聞いてみた。
「もしね、ちゃんと言うこときかなかったら、どうなっちゃうんでしょうか?」
「きかないつもりなんでしょうか?」
うぅ、すごまれた……。
「そうい…」
“そういうわけじゃない”と言いかけて、喉の奥がチクチク痒い嫌な感じがした。
「ゴホッ、ゴホゴホゴホ、ケホッ…コホ」
指を突っ込んで喉の奥を掻けるわけもなく、
堪らずに、私は激しく咳き込んだ。
「ゴホン、ゴホン、ゴホッ……コホッ…」
とても乾いた嫌な咳は、咳き込んでも咳き込んでも、なかなかしつこく落ち着かない。