准教授 高野先生の恋人

「よく眠れた?熱は?どう?」

「ん、どうだろう…?」

「どれどれ…」

寛行さんが、私のおでこに自分のおでこをこつんとくっつける。

こういう熱の測り方って初めてだった。

なんだか、記憶の転写をしてるみたい。

「すごーい、これで何度かわかるの?」

「うんん、わかんなかった」

「え゛?」

「カタチだけ。様式美?形式美?なんて」

「なんですか、もう…」

「まあまあ」

彼は、ニコニコ笑いながら枕元にあった体温計を私に差し出した。

「ハイ、どうぞ。ピピッて鳴るまで、ちゃんとしっかり挟んでおいてください」

「ん」
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