准教授 高野先生の恋人
「お茶、飲むよね?」
「うん、飲む飲む」
私が、ヨイショと体を起こそうとすると、
「そのままでいいよ」
「へ?」
彼はそれを何故か制して、そして――
自分でお茶を口に含むと、そのまま私に口づけた。
「ん!?………んっ、んっ」
口移しで飲む烏龍茶は、フツーにきりりと冷たくて、フツーにちゃんと美味しかった
「びっくりした?」
「んっ。あっ、こういうときって…」
「うん?」
「ええと…“風邪、うつっちゃうゾ♪”って言えばいい?」
「ああ、そういうこと…。じゃあ、“風邪はうつせば治るんだよ”なーんて、ね」
そうして、寛行さんは“お約束ってやつだね”と楽しげに笑った。