准教授 高野先生の恋人
こんな日は、自分の部屋で一人ですごしたほうがいいのかもしれない。
だけど、初めてのバレンタインだし、一緒にすごすのを楽しみにしていたし、
結局、なんだか浮かない顔のまま、彼の部屋にやってきた。
彼は決して無理に理由を聞こうとしない。
けれども、きっと気になっているに違いなかった。
それでも、彼は表面上はいつもどおりの彼だった。
「詩織ちゃん、お昼寝でもしたら?」
「え?」
まったく、思いがけない提案だった。